院長挨拶
院長から皆様へのご挨拶
済生会は明治天皇の「済生勅語」に基づき明治44年に創設されました。現在では全国40都道府県に展開する375施設を有する(平成27年4月1日現在)日本最大の医療・福祉団体です。創設から105年が経過しましたが、創設当時の施薬(無償で薬を施すこと)救療(無償で治療すること)によって国民のいのち(生)をすくう(済)、済生の精神は無料低額診療や生活困窮者への支援事業へと形を変え、脈々と受け継がれています。
そのような理念のもと大分県済生会日田病院は平成2年10月に大分県西部医療圏の急性期医療の中核病院となることを期待され、その歩みを始めました。
開院から約25年が経過しましたが、今や医療費・介護費の増加は国の財政を破綻させる危機をはらんでおり、医療・介護改革は国の喫緊の課題となっています。私たちが診療圏としている大分県西部地域(日田市・玖珠郡)においても少子高齢化にともなう医療・介護問題は深刻です。済生の精神を堅持しつつこの地域の医療・福祉に貢献していくためには変化を恐れず、今の時代に適応するような病院の変革を推し進めていくことが大事であると考えています。
平成15年の救急病棟の開設、平成20年の回復期リハビリテーション病棟の開設、そして平成27年9月の地域包括ケア病棟、同年10月の緩和ケア病棟の開設と時の流れとともに病院の多機能化をはかり、地域の医療・介護の様々なニーズに対応できるような体制をとってきました。
われわれを取り巻く医療情勢、地域情勢には厳しいものがありますが、これからも地域の医療・介護に貢献できる中核病院として最善の努力を続けていきたいと思います。すべての関係者の皆さまには今後も変わらぬご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
院長 林田 良三