業務内容

検体検査部門

検体検査部門では、日常の内部精度管理及び外部精度管理を十分に行い、特殊検査以外は全て院内で実施しています。毎日、技師が早出を行い機器の立ち上げから病棟検体の回収・測定をし、午前8時30分からは外来検体の測定が出来る準備をしています。採血は午前8時6分から採血コーナーで技師が行い、「診察前採血」により外来待ち時間短縮に貢献しています。
また、電子カルテシステムとバーコード対応機器及び検査システムにより安全で迅速な結果報告が可能となり、生化学検査：30分　免疫検査：40分　血液一般検査：15分　で報告出来る体制を整え、緊急検査には24時間対応しています。

生化学・免疫部門

生化学分析装置は、BM9130を導入。1時間当たり1200テストの高速処理を可能としています。免疫分析装置は、ARCHITECTi2000SRを更新し心不全の指標となるNT-ProBNPにも対応可能となりました。外来採血では、ヘパリンリチウム採血管を使用し大幅なTAT短縮を実現しています。

血液学部門

自動機器による血球算定、白血球分類、網状赤血球数測定を実施しています。異常データに関しては塗抹標本を作製し技師による目視判定を行っています。
凝固検査では、出血および血栓症の原因や病態把握、治療効果の判断やモニタリング、手術前検査としてPT、APTT、Fib、FDP 、DDなどの凝固・線溶系の検査を行っています。

輸血部門

血液型、不規則性抗体検査、交差適合試験を主な業務としています。全自動分析装置の導入により、安全性を確保。2022年度より、日赤の「血液製剤発注システム」をいち早く採用、さらにコンピュータークロスマッチを導入し業務効率が飛躍的に向上しました。

一般検査部門

尿、便及び髄液・腹水・胸水等の穿刺液から種々の検査を行っています。全自動尿中有形成分分析装置の導入により細菌量の定量が可能となり、尿路感染の有無を短時間で判定出来るようになりました。

細菌検査部門

全自動同定感受性装置VITEK2COMPACTを使用し、菌株の同定、薬剤感受性テストを自動化することで、検査の標準化・迅速化を図っています。また血液培養検査は、BACT/ALERT3Dを導入し24時間モニタリングにより迅速報告が可能となり、敗血症の早期診断かつ抗菌薬適性使用に貢献しています。

病理部門

細胞検査は細胞検査士が臨床に出向き検体採取から関わることで精度の向上を目指しています。毎週水・木曜日に病理専門医の派遣を受けており、術中迅速検査の必要な手術は2日間に集約し安心・安全な手術に貢献しています。病理診断、病理解剖、CPC（臨床病理検討会）も行っており、病理検査システムにより電子カルテとリンクしたデータ管理を実現しています。また、日本臨床細胞学会認定施設及び日本病理学会研修登録施設に認定されており、標準化された精度の高い病理細胞診断を提供するとともに、医療の均てん化に貢献しています。

生理検査部門

超音波・心電図・運動負荷心電図（トレッドミル・マスター）・24時間心電図・ABI・脳波・聴力・肺機能・眼底カメラ・平衡機能・神経伝導速度・睡眠時無呼吸検査・CPXを行っています。2022年度に生理検査システムを更新。MBF-1000を導入し、データ管理を行っています。当院では、超音波検査士の資格を持った技師が検査を担当し、心電図・心エコー・乳房エコーについては、女性技師による検査が可能です。

検体検査フロア

病理検査室

細菌検査室

生理検査

検査機器一覧

資格認定一覧（2023年4月現在）